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外科


2010年に原発性肺癌の外科切除を受けられた患者さまへのお知らせ

概要

チーム医療により最善の治療法を提供

当院外科では消化器外科・呼吸器外科の各専門医が診療を行っています。各分野とも内科・放射線科・化学療法科・病理科と定期的に合同カンファレンスを開き、「がん診療センター」(下記リンク参照)としてチーム医療を提供しています。術前診断は内科が担当し、治療にあたっては<手術/内視鏡治療/化学療法/その他の内科的治療>を含めた選択肢の中から、患者さま一人ひとりにとって最善の治療法を提案し、選択していただける体制を整えています。

からだへの負担が少ない「低侵襲治療」

当科の手術の特色として体への負担が少なく手術後の回復が早い鏡視下手術を積極的に行っています。

救急~緩和ケアまで いざという時も安心の診療体制

当院は大阪府がん診療拠点病院として高度がん医療を実践していますが、24時間体制の救急医療、伝統のあるホスピス(緩和)ケアの支えもあります。当院で手術受けた方には、いざというときにも、他病院にはない安心感をもって治療を受けて頂ける様にがんの全人的ケアを目指しています。

主な専門分野

消化器 食道がん、胃がん、大腸(結腸・直腸)がんなどの消化管疾患、肝臓がん、膵臓がん、胆道がんなど肝胆膵領域がんおよび胆石症、胆管膵 管合流異常症などの良性疾患の外科治療、化学療法などを行っています。
呼吸器 肺がん、転移性肺腫瘍、気胸、のう胞性肺疾患、縦隔腫瘍に対する手術をはじめ、縦隔疾患、胸膜・胸壁疾患の診断並びに治療、胸部外傷、手掌多汗症に対する治療など胸部の外科全般に関する診療
ヘルニア・骨盤臓器脱 成人の鼠径ヘルニア・腹壁ヘルニアに対する腹腔鏡下手術は近年加速度的に注目を集めていますが、当科はこの分野では先進的・指導的立場にあり、年間200に迫る症例数を経験しています。また、直腸脱や子宮脱に対する根治的手術も腹腔鏡下手術を導入することによりより確実なものとなっています。
その他 痔疾(痔核・痔瘻などの肛門部疾患)、粉瘤や脂肪腫などの皮膚・皮下腫瘤摘出術(非露出部)など日帰り小外科手術も積極的に行っています。

施設認定

  • ・日本外科学外科専門医制度による外科専門医制度修練施設
  • ・呼吸器外科専門医合同委員会認定基幹施設
  • ・日本消化器外科学会認定施設
  • ・日本消化器病学会認定施設
  • ・日本臨床腫瘍学会認定研修施設
  • ・日本がん治療認定医機構認定研修施設
  • ・日本乳癌学会認定施設
  • ・日本消化管学会胃腸科指導施設

スタッフ紹介

豊川 晃弘

役職 副院長(外科主任部長兼務)
学会専門医・認定医
日本外科学会外科専門医・指導医
日本消化器外科学会消化器外科専門医・指導医・がん外科治療認定医
日本消化器病学会認定消化器病専門医・指導医
日本消化管学会胃腸科専門医・指導医
日本臨床腫瘍学会暫定指導医
日本内視鏡外科学会技術認定医(消化器・一般外科)
日本がん治療認定医機構暫定教育医・がん治療認定医
日本理学療法士協会「がんのリハビリテーション研修会」修了

加地 政秀

役職 医務部長(外科部長兼務)
学会専門医・認定医
日本外科学会外科専門医・指導医
呼吸器外科専門医合同委員会 呼吸器外科専門医
日本呼吸器学会呼吸器専門医・指導医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
がんのリハビリテーション研修会修了

植野 望

役職 外科主任部長
学会専門医・認定医
日本外科学会外科専門医・指導医
日本消化器病学会消化器病専門医・指導医
日本消化器外科学会消化器外科認定医
日本内視鏡外科学会技術認定医(消化器・一般外科)
日本腹腔鏡下ヘルニア手術手技研究会世話人(幹事)(第3回同研究集会当番世話人)
がんのリハビリテーション研修会修了

土田 忍

役職 部長
学会専門医・認定医
日本外科学会外科専門医・指導医
日本消化器病学会認定消化器病専門医
日本消化器外科学会消化器外科専門医・指導医
日本肝臓学会認定肝臓専門医
日本肝胆膵外科学会高度技能指導医

芦谷 博史

役職 副部長
学会専門医・認定医 日本外科学会外科認定医・外科専門医
日本乳がん検診精度管理中央機構マンモグラフィ読影認定医(B評価)
日本乳がん検診精度管理中央機構乳房超音波講習会(A評価)
 

吉川 卓郎

役職 副部長
学会専門医・認定医 日本外科学会外科専門医
日本消化器病学会消化器病専門医
日本消化器外科学会消化器外科専門医・消化器がん外科治療認定医

金光 聖哲

役職 副部長
学会専門医・認定医 日本外科学会外科専門医・指導医
日本消化器病学会消化器病専門医
日本消化器外科学会消化器外科専門医・指導医
日本内視鏡外科学会技術認定医(消化器・一般外科)
日本大腸肛門病学会大腸肛門病専門医

若原 智之

役職 副部長
学会専門医・認定医
日本外科学会外科認定医・専門医・指導医
日本消化器外科学会消化器外科専門医・指導医
日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医
日本消化器病学会認定消化器病専門医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医・暫定教育医
日本内視鏡外科学会技術認定医(消化器・一般外科)

森田 隆平

役職 医長
学会専門医・認定医 日本外科学会外科専門医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医

前田 哲生

役職 医長
学会専門医・認定医 日本外科学会外科専門医
日本内視鏡外科学会技術認定医(消化器・一般外科)

宗 慎一

役職 副医長
学会専門医・認定医  

田村 太一

役職 医員
学会専門医・認定医  

阿河 杏介

役職 医員
学会専門医・認定医  

得居 龍

役職 医員
学会専門医・認定医  

松永 隆志

役職 医員
学会専門医・認定医  

消化器外科

食道がん

粘膜内の浅いところで留まる早期がんでリンパ節転移がない場合には、内視鏡下粘膜切除(EMR)を内科で行います。リンパ節転移がある場合や進行がんでは、胸腔鏡下の定型手術を施行しています。最近、放射線科化学療法(CRT)で手術に匹敵する成績が発表されており、リンパ節転移の程度、深達度、全身状態などを考慮し治療選択をしています。なお最近の知見を踏まえ、Stage II・IIIでは術前に腫瘍内科(下記リンク参照)で化学療法を行い、その後に手術を行う方針をとっています。

胃がん

早期がんのうち粘膜内にとどまるものは内科で内視鏡下粘膜切除(EMR)、内視鏡下粘膜剥離術(ESD)を行っています。それより深部に及ぶ早期がんでは腹腔鏡下定型手術ないし縮小手術(幽門温存胃切除PPG)等を選択しています。進行がんでは定型手術を施行し、進行度に応じて術前、術後に抗癌剤治療を行う方針としています。

大腸がん(結腸・直腸がん)

早期がんでは内視鏡下粘膜切除(EMR)を行います。その適応とならない患者さまや進行がんの方に対しても腹腔鏡下大腸切除を行っています。特に難度の高いとされる直腸がんの腹腔鏡下手術も初期のころから積極的に導入しており、今では府下でも有数の施設となっています。また最先端の単孔式手術(1カ所の小切開により腹腔鏡手術を行う術式)も導入しています。手術技術の進歩により最近では人工肛門が必要となる方は大幅に減少しましたが、人工肛門の方にはその処置などを専門とする認定看護師(WOC)が手術前からケアにあたり、安心して手術を受けることができるように心がけています。また近年大腸がんに対する抗がん剤治療の進歩は目覚ましく、当科でも数多くの患者さまに原則外来通院で行っており、大腸がんのエキスパートが対応しています。

肝胆膵外科

肝臓がん(原発性肝がん、転移性肝がん)

肝臓がんの治療は、がんの大きさ、部位と肝機能を考慮して、治療効果と肝臓への負担とバランスのとれた治療を選択することが重要です。肝切除、ラジオ波焼灼療法、肝動脈化学塞栓療法(TAE)などを組み合わせ、患者さまにとって最善の治療を提供しています。巨大腫瘍、血管浸潤例、多発例など高度進行肝がんに対してもあきらめず最善の治療を追求します。また粒子線治療、肝移植などの最先端治療実施施設とも連携しています。大腸がんなどの肝転移に対しても積極的に肝切除を行っています。進行した場合でも大腸グループのエキスパートと協力して抗がん剤化学療法により縮小させたのち肝切除を行うなど、いろいろな工夫のもと、切除率の向上を目指しています。

膵臓がん

膵臓がんの手術は膵頭十二指腸切除術や血管合併切除・再建を伴うことも多く難度が高く体の負担も大きくなりがちです。また膵がんは難治がんの代表ですが、切除と化学療法の組み合わせで徐々に生存率も向上しています。また嚢胞性腫瘍(IPMN)というがんも多く見つかるようになり、それらの手術成績は良好です。

胆道がん(胆管がん、胆嚢がん、ファーター乳頭部がん)

胆道がんは病巣の部位によって肝切除か膵頭十二指腸切除、あるいは胆管切除などと術式が大きく変わります。特に肝門部胆管がんは肝切除を要し最も難しい手術の代表です。切除が最も有効な治療であるため、術前に門脈塞栓術を行って残す側の肝臓を肥大させる処置や血管合併切除・再建などにより、積極的に切除を目指します。

胆石症(胆嚢結石、総胆管結石)

胆石症に対する胆嚢摘出術は当科でも大腸がんに次いで多く実施されている術式です。よほど炎症が強い方を除いて全例腹腔鏡下胆嚢摘出術を行っています。また最近では単孔式手術も導入しています。総胆管結石症では消化器内科と連携して内視鏡下胆管結石除去術を併用し、より体の負担の少ない方法で治療を完遂する方針としています。

呼吸器外科

診療方針に関しては呼吸器センターとして関係各科と協議し決定しています。 原発性肺癌や転移性肺癌を初め縦隔腫瘍などに対しても、胸腔鏡を用いた低侵襲手術を行うと共に、疼痛管理や入院前後の生活に関しても患者さまに優しい、配慮の行き届いた医療を提供できるように心がけています。 また、急性膿胸に対する胸腔鏡下掻爬術や極細径胸腔鏡を用いた胸膜生検などを国内でもいち早く開始し、成果を学会で発表しています。

肺がん

呼吸器外科では、呼吸器内科、腫瘍内科と術前後の症例検討を定期的に行い、肺がん治療では、ガイドラインに基づき、がんの進行状況や並存疾患を考え、個々の患者さまに適した治療方針を決めています。手術は胸腔鏡補助下手術(Video Assisted Thoracic Surgery;VATS)で行い、術後1週間程で無理なく退院できるように治療を進めています。 特に早期・小型肺がんに対しては、診断にはMDCT(多重検出器列CT)による詳細な画像や立体再構成画像を用いるとともに、画像から仮想気管支鏡像を作成し、これを併用した細径気管支鏡下生検やVATS生検を行い、診断率の向上や早期診断を心がけています。手術は症例によっては区域切除術などの縮小手術を行っています。

手掌多汗症

手掌・腋窩多汗症に対しては、胸腔鏡下交感神経切除術により美容的に創はほとんど無く、良好な成績を得ています。